フリージア/ユメミ リル
 
あの日の
林檎の色を
ぬくもりに
たとえるなら

こんなに
淋しい色はない

もうきっと
触れることの
出来ない

優しい時間

そのすべてが
微笑みが

涙に
溶けて

消えていく


触れて気づかず
なくしたものに

戸惑いながら


確かめるように

抱きしめる

想いは せめて


綺麗に

咲いてて






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