ときは過ぎ/ゆびのおと
 
あの人が

どこにいるのかも
今、なにをしているのかも
知らないのでした。

ただ、重ねた心臓の鼓動が
時に強く波立つので
それとわかるのでした。

シャイだから、
と、人は言うけれど、
それがほんとうなのかどうかも
わたしには
知るすべはないのでした。

刻は過ぎ・・

さらさらと
すべては流れてゆく
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