ちひろ/山手線/ヘンナー・キョニューりな
 
半分

どんなおじさんにでも
その時だけ恋をしてしまう女の子がいる
父の日にプレゼントを贈り続ける女の子がいる
おじさんとセックスしてお金を貰う女の子がいる

半分お金で半分趣味らしい
半分幸せで半分寂しいらしい
半分知られたくなくて半分知られたいらしい
あとには
半分が残るらしい


わたしたちマンコ壊れたって笑いながら
スクランブル交差点
ぺらぺらで平坦な感情の上を歩くようにして
振り返らないようにして

お客さんの大体は
アイロンのかかったシャツからネクタイを外して
僕は一番家族が、すごい好きなんだ、とまっすぐに笑う男の人

背景を想像するだけで
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