Babelogue/ホロウ・シカエルボク
ビがどんなものでも見せてくれたのはいつ頃までだったろう?確かにそんな時代があったような気がする。あちらがそれを作り出せなくなったのか、こちらがそれを感じ取れなくなったのか、いったいどちらだろう。だけど、それがどちらかなんて重要なことだろうか?大河に架かる唯一の交通手段である巨大な橋が崩れたとき、それがどちら側の岸から崩れたのかなんてことにこだわる必要が果たしてあるだろうか?今日から数日分の疲れを先に背負い込んだような気がして、ベッドに横になる。もう一度眠るべきかもしれない。休日なのだ。時間は腐るほどある。一日を始めるにはまだ早すぎる。
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