いのちのほし。/aokage
きらきら きらきら
輝いているのは 命の灯
幾億万もの 煌めきが
今日もこの星で 瞬いて
あちらで生まれては こちらが消え
こちらで生まれれば あちらが消え
いくつもの火が 同じように
生まれて 消えて またたいて
スベテが 過ぎて ゆくもので
この星は 憶えているだろうか
己の上で 繰り返される営みを
生まれては消える 灯火を
一度消えたら 戻らない
戻らないから 愛おしい
全ては移り 変わるもの
二度とは目に 写らないもの
たった一度きりの生。
だからこそ 懸命に
この命の星に 感謝して
私たちは今日も 生きている
絶え間ない時の流れと、
限りない、命の営みの中で。
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