鈴木ユリイカさん編集の『Something』は世界の女性詩のカタログです/イダヅカマコト
く夜の涙が こぼれ
うすいそらが あおく あおくひろがっていく
かなしみのうえにも かなしみが
かさねられてしまうときにも
どうしようもなくたちふさがるさみしさや
うめようのないむなしさ いたみ
ひかりに背をむけ 耳をふさぎ
うずくまるときにも わすれないで
しんじることのできないときでも
わすれないで
やさしさのうえにも やさしさを
あいするよりも もっとあいされて
あなたに ふれていく
あなたが ふれていく
そのひかりのはしで
うまれつづける夜明けを わすれないで}
多くひらがなを使っていらっしゃること。
「わすれないで」や「あなた」と「ふれていく」という
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