逢瀬/
三上あず
様々なものから逃げ続けてきて
行き止まりにいたのは
やはり私でしかなかった
生きるのに疲れたふりして
人生をあきらめたふりして
それでも消えたくはなかった
罪もないのに赦されたがって
人の痛みには鈍感で
それでも毎日鼓動してた
大丈夫だよと言うと
きっと私は泣きだすだろう
昔も今も涙もろいままだから
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