秋▼/月乃助
知れぬ 乱舞の足々
その下によこたわる
愚鈍なほどに 清々とひろがる
海峡は、白く
風を子のように
はらんでいます。
枯
れ
葉に
ひゅぅーうううううううううう ううううう ゝゝゝ
びゅぅぅぅぅぅぅぅ ぅぅううう
海風がいっそう いざなわれ
道を急ぎ足に過ぎていく
もうすこししたら、
それもまた
冬の長雨に
朽ち葉となるのを
つい わすれたように
今日ばかりは 季節がまっすぐに
―――――――――おとしてくれる▼
陽光を 体にうけとめることも
むずかしくないのですから、
冬がくる前に もうすこし
心をあたためることも
できるのかもしれません。
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