末期/ゴースト(無月野青馬)
 
末期だ
既に末期だ
寝ても覚めても
末期だ
色々と末期だ
蓋を開けよう


四六時中の痛痒
光に拒絶反応が出て
頭部は痺れ
痛みが鈍く蜷局を巻いていた


末期だ
色々と末期だ
脳裡から
削られているのだ
愛したモノから順に
棺に納まっている


想像力の煌めき
あれは尽く食われる
蜷局を肥やす物質だったのだ
あれは火ではない
本当の火ではない


嘆き
それだけが強く、木霊している
嘆きが最高潮にせり上がる時
それが最期の時なのだ
それだけはあらかじめ知らされていた


嘆きが徐々に徐々に盛る時
それは
狐が人の枕元に訪
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