「置手紙」/月乃助
 
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やっぱり、いくことにした
どうするか わからないけど
心配しないでください、
でも、これって
さよならじゃないから。

学校は ひどく味気なくて
教室の窓は鳥かごのように
光しかとおしてくれない そこで
みんな一生懸命 一緒の鳴き声をあげてる
きっと どっかにべつななにかがある
ゆっくりと深呼吸のできるそんな場所が、
そうにきまってる このままじゃ
だから、行くことにしたんだ
友達のところとか、そういうのじゃなくて
今のままじゃだめだから
空を見上げたって
それがとぶためにあるなんて
だれがきめたのさ
周りをかえることなんて
できないかも
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