真夏の喫茶店/捨て彦
もいてない、家帰っても誰もいてない、この乾ききった心とアスファルトジャングルの真ん中で、どうやってまともに生きていけっちゅうねん!今おれの中ではアイコちゃんだけが生きがいなんじゃ!」
「ちょっと待ってや!おれにとって異次元みたいな会話やめてくれる?!」
少し向こうの席に、今時の女の子が座る。キャミソールとミニスカート。髪の長いストレート。
「・・・・」
「・・・」
「・・・・・」
「・・・ええな」
「・・・・かわいいな」
「・・・・・うん。この季節には、夢があるな。・・・って、おい!お前二次元ラブやろが!三次元に入ってくるな!
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)