それが私の距離/初代ドリンク嬢
交差点でおじさんが信号待ちをしている
小太りで背も低い
めがねをかけて
頭は寒い
夕焼けの中
視線は下方でどこか違うところへ行っている
「知ってるよ、みんながおれのことキモいって言ってるの
だからなんだよ、
キモいってなんだよ
ハゲでデブで小さいのがお前らの人生になんか悪影響を及ぼしたのかよ
おれはこう見えてもまじめに生きてんだよ
復讐してやる」
と考えているのかもしれない
夕方4時過ぎの病院前のバス停に
いつもいる3人の男女。
どう見えても発達障害か何か
女の子は色が白くて
いつも清潔な服を着ている
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