「異端者」について/ぎょうてんかん
これは一読面白い。言いたいこともかなり、深く表現されている。ただし愛において「裏切り」つまり「当て外れ」は、当たり前だ。こっちの考え、感じが何かのきっかけでそのまま受け取られなければ、それまでよ、と私は思う。自分の方にだけ正当な理由があると「恋愛」において主張できないからだ。つまり異端と対立する正当性はそこにはないと思う。「裏切り」は「誤魔化し」と同じくらい愛にはあるのでないか。
したがって、この詩では作者がうすうすそのことに気がついているのにもかかわらず、未練がこの詩を作らせたのでないか、と私は思う。
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