「詩と詩論」(冬至書房新社 昭和55年発行)を読んで B氏との会話/リーフレイン
ている。問題を自分が詩を書くという「行動」にあてはめて考えてみるとよい。今日の詩人たちがおそらく芸術とは考えていないような 流行歌の作詞家でも、いくつかの条件に適応するための受身のテクニックを使用しているし、 他人の作詞とはちがった効果を出すために、「意識的」にテクニックを考えている流行歌作詞家もいるはずである。テクニックを拒絶する精神は、自分が詩を書く場合のテクニックを自覚せず、他人の(次元が違う、あるいは異質の)詩のテクニックに拒絶反応を示すという本能によって 構成されているだけのことで、それを意識するかしないかで、その詩人は主知的であるか主知的でないかに分類される。 大部分の詩人が、自分が詩
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