200×年○月△日/捨て彦
おっさんが立って海を眺めている。みんな海を眺めながらそれぞれなんらかのなにかしらにモンモンと思いを馳せているのだ。一人のおっさんが欄干にビールを置いていた。おれはビール買いたいなと思った。
砂浜のほうに出ると涼しかった。まだそんなに寒くはなかったし、日はまだ暖かかった。女はとても可愛いかったしおれはそのことをそのまま女にお伝えした。女は「そうでもないでー」と言った。潮が防波堤近くまで打ち付けるところで座ってマクドを食べた。こんなんでええの?と聞いたら別にいいと言った。それからしばらくマクド食べてぼーっと海を見て、どうでもいいことを割りと話した。もう大分メールしてたせいか最初は緊張したものの全然普
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