200×年○月△日/捨て彦
ラダラメールだけは続けてた。
なんだかんだでメール再開しだしてから2ヶ月くらい経ったとき、向こうが写メールを交換しようと言ってきたので交換したら、かなり可愛い顔の写メールが来たのでおれは椅子からぶっ倒れた。これはかなり予想外の展開だった。多分ぶっ倒れた椅子から起き上がって返信するのに二秒かからなかったと思う。こっちから会おうと言う前に向こうから会おうと言うニュアンスを含んだメールが来たので了解した。それはもう秋の終わり頃だった。
女がどこそこの駅に行きたいとか言うので、そこで待ち合わせをすることになった。そこは海沿いの駅だった。秋の日に、夕暮れちょい前の海で出会うというのは、おれはちょっと
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