拝啓、/
alice.
して’の話さ。君がその欲望とか傲慢、喜怒哀楽なんて感情すらもなくしてしまって、誰でもいい、誰かにとって―例えばいま向かいのホームに上がってきた銀色の靴の女の子とか、本当に誰でもいいんだ―その欲望を十二分に満たすことのできる存在になったとしたら。彼女はこれ以上ないくらいの甘美な言葉でもって君を愛してくれるんじゃないか。死んでしまってからそれを愛情と受け止められるかどうかは、やってみなくちゃわからないがね』(左脳に住むある老鼠の話)
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