黎明/Airport limousin/月乃助
などないエアポートいきの
混濁したハイウェー
といきに
海の広さほど はなれるんだって、
別れはいやだって つぶやいた
最後の言葉が胸にせまり、
幼子のように
目をあかくするのを
かくしてた
あれから
どうしてる
残してきた
言葉を思い出したりするか
それとも、もどってこないと
投げだしてしまったか、
いくども 指の間に水をすくうよう
はかなく季節がめぐってきても
おれはまだ、想いを石ころのように
こころにしずめたまま
ずっと あきらめずにいる から
また、めぐりあったあの日のように
あの街のどこかで
出会える日がやってくる
約束は、わすれない
あの時の、
いつの時も
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