つくしの家族 /
服部 剛
つくし等は、地面に並び
風に身をしならせ
世界をすっぽり包む
まあるい空を、仰いでいる。
( 独りだけがこちらを向いて
僕に何かを、云っている )
風の行方をからだに浴びて
自分の望みさえも忘れたように
声を揃えて唄ってる、あの風景を
きっと、幸いというのだろう。
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