ペットボトル/しべ
橋脚から電車へと流れる塵
蘇我行き
小さな標識は高速湾岸線
撓んだ架線の下に4つのとぼけた窓
行政書士の事務所だとわかる
やがて昼間の蛍光灯から左の英会話へ
手のひらには
ずっとアルミのトラック
タクシーの丸のゴシックが追いかける
遮断された排気が湿気を運ぶ
今日は木曜日
白のコンテナがきれいだ
鱗のような木場の眺め
色の欠けた切り絵の運河に
ずっしりと重たい建造中のトラス
風車を除けば何も動いてない
ここまでが曇り空
まったいらで
舐めたらにがそうだ
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