創書日和「紅葉。」/狠志
 
空はいつのまにか、高くなり。

夜はいつのまにか、寒くなり。

君はいつのまにか、大人になり。

僕はいつまでも、変わらない。

僕らの歩幅は、少しずつ変わっていって。

秋はいつのまにか、人肌が恋しくなり。

少し、君に追い越されないように。

走ります。

紅に染まる空は、いつのまにか。

暗くなっていました。

美しい紅葉が散る前に、抱き締めに行きます。
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