「媚薬」(こいのくすり)/月乃助
 
ひとりで立っている男の子が好きなんだ、
よりかからない 人でなくちゃ

うそをついた 街の影
きみは、その言葉を 薬のように飲み込んだ
ごめんね でも
きっと役にたつときが、やってくるはず
わすれないで

知ってるんだ、
寂しがりやのきみだから
もちきれない 悲しみや孤独に 苦労する
だけど、
あたしだって、きみのために いるんだから
だから、そばにいさせてよ 

今は このままで 
いいよね
きみの 手にふれられる
その距離にいられるだけで、幸せだもの
でも あたしたちってさ、
会ったあの日から
友達なんかじゃないよね 
ねえ だったら
今は これでいいって
言って


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