Concourse/叛乱/月乃助
だって どこにでもいるような
白黒コピーなんかじゃないんだ ぜったい
だったら、
人波の黄泉(よみ)の街 から
サーフィンさながらぬけだして
良い子なんか ばかみたい
あらがい泳ぎ出す
雑踏の波に、
肩ぶつけられて くろうするけど
それでも、くちびるをかんだまま
時に、にくまれぐちをたたきながら
時に、よわねをはきながら
前を向いて 歩きつづける
求めるものを ふたつの瞳で見つめては、
後悔など知らない
学校の帰り
ヒールの靴音をわざとたてて歩く コンコース
暗いトンネルのむこうまで 鳴りひびく
セーラーふくからの
叛乱のきざし の心地よい、
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