人間は平和を築く石畳だって言われる。平和という言葉は戦争よりも人を動かせると知る 詩集『日本はいま戦.../イダヅカマコト
 
本はいま戦争をしている』という詩集から2編朗読しました。

戦争を体験された方のほとんどが亡くなった後で戦争をいかに伝えるか、身をもって示している詩集です。
戦争を体験された方々はあと20年でほとんどいなくなると考えると、伝える行為は重い価値を持っています。

『日本はいま戦争をしている』で、奥主さんは一人の人間の生の中の戦争を描いています。
昭和のはじめから戦時中の広告や放送、映画などの資料を深く読み込み、その一つ一つのことばを、奥主榮という一人の人間の生活体験を通してもう一度語っています。
反戦を語るよりも前の、戦争をしている世界に自分をさらそうとした詩集です。

『柊の壁』
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