Apartment/部屋/月乃助
 
めていてください 

乾いた心にならないように

冷たい背にならないように

その唇で わたしの

かたい髪に触れていてください 心変わりに 

歩いてきた道を 思い出させないで

昨日までという日が わたしの体に書き足した

ほかの誰もの 手のぬくもりを

忘れさせてください あなたの胸の中で

ゆっくりと眠らせてください

今宵だけは ひと夜だけ

お願いですから…

帰らないといってください

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