焼心/ふくだわらまんじゅうろう
 
おっぱいはんぶん
見えてるよ
だけど君の向こう側には
夏の終わりの夕陽が沈もうとしているのさ
古びた桜並木の崖は高台の端っこの
カーブのガードレールに腰掛けて
おっぱいはんぶん
見えてる赤いシャツを着て
だけど何も考えていない風な
笑顔をいっぱいの君は
夏の終わりの風に吹かれて
さらりとその黒い髪、靡かせて
だけどぼくは君に恋しているのさ
どうしようもなく恋しているのさ
古びた桜並木の崖の
桜の花なんて咲いてない季節の
夕陽が遠くの山並みに沈もうとしている
だけどこの高台の端っこの
ガードレールに腰掛けて君は
笑顔いっぱいでぼくの
ぼくの心臓を突き刺している
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