「星のふり」/月乃助
 

舞いあがる 涙は、虹いろ
いつか もう 天の果て
きみが笑う

だから 僕は、
道の途中だって
きみを 抱きしめたくなる それで
ほんの少しだけ
先を 歩いたりした 乃木坂

真空の
そこでは 実体(じってい)の
ちゃっかり顔は 球体のすがた
かがやく星の ふりをして
まみれた悲しみの 涙の透明を

同じほどに
さびしい またたきの 
星の間に 天の川のあちこちに
きみの涙たちが 光をはなつ

それが、
星の下で きみを笑わせた夜

   天の星の 数が ね

さだまらなかった

 ほんとうの

   理由だった の

 かもね 







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