社会的総資本とは?/A-29
国債についてはマルクスがそのろくでもなさを次のように語っている。
《国債は、その年々の利子などの支払に充当すべき国家の収入を支柱とするものであるから、近代的租税制度は国債制度の必然的な補足物になった。国債によって、政府はただちに納税者にそれと感じさせることなしに臨時の費用を支出することができるのであるが、しかしその結果はやはり増税が必要となる。》(『資本論』第一部第七篇第二十四章第六節「産業資本家の創世記」、新日本出版社)
さらに続く。
《他方、つぎつぎに契約される負債の累積によって引き起こされる増税のために、政府は新たな臨時支出をするときにはいつでも新たに起債する
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