際会/月乃助
 
けを はらんで
空と対称に 見せている浮き立つ
ひっそりとした 湖面に
誰にしられることもない 列柱の想いを なおさら
気づき 
見ていられなくなる から すぐに
あたしの 影はさきに 身を投げた
湖の 波紋

蒼になりながら ただ、
そのはしらの一つに なって、水底の
暗い影に手をさしあげ ささえるべきものの
空の 影の 虫や鳥たちの
重さにたえはじめる

でも、その意思さえも 次には水に
いつのまにか
溶けいって
消えてしまった らしい
わたしという 存在



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