ブラインド/
黒川 蔵人
今日は日が赤かったので
ブラインドを下ろした
先ほどまで、熱く不快だった光は
今や小さく丸い粒になり
それが宝石のようで
きれいだった
体を焼き尽くす日だけども
今は恋しくさえ思えた
玉は大きいものほどおぼろげで
小さくなるほど明瞭で
そして最期に
ボクの眼を赤く染め上げて
ドンと消えていった
あの愛おしい光を
またボクは待っているのだ
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