詩と詩論(3)/生田 稔
 
信仰の戦いを意味する。なぜかは聖書全巻から説かねばならないので、別の稿に譲ることにする。
 このことは詩論とどんな関係にあるのだろう。全く関係がないとは言えない。悪魔的になってゆくともいわれる人の性格人格に詩によって戦おうというのである。詩という柔によって、悪魔という剛に向かうのである。
 悪魔とは何か、それは人に関しては心の中に潜む悪の本質である。悪魔という個性を持つ存在がその悪の本質の主人公であったのは、もう終わった。善神悪神の対立は久しい昔に終わった。今の世界は全能の神エホバの親政による世界支配がおこなわれている。聖書全巻から説かねばと言いながら、また私は聖書に関連したことを書こうとして
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