夏色花火/
相羽 柚希
試験の最終日
週末の金曜日
朝一、久しぶりの着信音
「花火見に行かない?」って
君からのメール
…断れるハズない
持ち帰った問題用紙
もう夏休みだ
鞄の中握り潰した
もう用無し
早く君と笑っていたい
夜空に滲む 夏色花火
歓声が二人を染めて
弾ける想い 夏色花火
空を走る光を追って
止まりかけた時間が進む
やり直せるはず無いと知っているの
用無しの問題握り潰して
まだ君に笑っていたい
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