先週/udegeuneru
俺は全然孤独じゃなかった
分かってくれる人がいた
理解できなくても受け入れてくれる人や
俺の人生を見ていてくれる人までいた
みんなと一緒にいながら俺は
どうやって宇宙の外側まで行くかということを考えがちだった
つまりスピードに執着していた
ある一定以上のスピードに人間の体は耐えられないようになっている
人間は他の人間の引力に互いに引っ張られながら地上で暮らすのが似合っている
無茶をした人間は称賛か軽蔑、あるいはその両方を得るかわり
孤独になった
魂を解放してくれるのはスピードだけなんじゃないかとは今も思ってる
一緒に飛べる方法を見つけるために
俺は深海探索を続け
彼女は馬に乗って知らない場所へ逃げた
俺はまだ態度を決めかねている
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