病い/
百瀬朝子
安が果てるのをじっと待つ
だってここから動けない
「わがままでごめんね」でも
そんなわたしの
そばにいてくれる人たちに
「ありがとう」
わたしはわたしを罪で縛っている
縛るわたしがわたしの病いの根源だと
きみは指摘する
わたしは受け入れられない
逃亡した
伸ばした手はきみに向かっている
矛盾する
遠い遠い過去と未来
その狭間で戦っている
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