eden/
服部 剛
(大人になった)と思う時
すでに楽園は、消えています
幼子のこころそのもので
世界に瞳を開く時
この胸はいのちの歓びに高鳴り
すでに楽園に、入っています
( 知恵の赤い実はまだ
木の枝に結ばれ
新しい日を注がれながら
嬉しそうに実っています )
肩をならべて立ちながら
お互いの手を暖める
あだむといぶは
小鳥等の唄を聴きながら
二人の声を揃えます
はれるや
御言葉(みことば)は
光の尾を引いてゆく
宇宙の闇を貫いて
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