ある晩夏/
渡辺亘
私は事実に戦く
あふれでる悪霊に
どんな名前をつければいい
晩夏の夕日の中に見たあれは
途方もなく優れていた
混ざり合い せめぎ合い
光を放ち そのくせ暗黒で
愛でもない 憎悪でも
即ちそれが
輝きと言うものか
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