世界中の誰よりもっと/日雇いくん◆hiyatQ6h0c
計なツッコミを入れることはしなかった。何にハマッてもいい、幸せならば。と、彼は今までに出会った数千人を超える、生きる希望をなくした日雇い派遣労働者のことを思いつつ、そう念じた。
──で、だ。わしはお前を野に放つことにした。もうわしに残された時間も少ない。お前の人生をこの上わしの道楽につき合わせるわけにもいかんじゃろう。そこでだ、お前には今までに積み重ねてきた秘術を、外科医、もとい下界のもののために奉仕することにつかってほし〜の。そういえばヨータ、ほし〜のあきちゃんと付き合うにはどうしたらいいかのう。わしはのう、ほし〜のちゃんのあの大きな胸に似合わぬ妙に不自然に細い胴に、このあごに蓄えたよく伸び
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)