積乱雲と日記帳/FxxxxxH
 
職場 
北側にある給茶室 
窓の外から 
もくもく、と音がした 
お茶を注ぐ手を止めて 
眩しいほうに目をやると 
昨日までの雲とは 
まさに雲泥の差の 
白くて大きな積乱雲が 
私に向かって手招いている 
こんにちは、お久しぶり 
いよいよあなたの出番だね! 
私はにっこり挨拶した 
いよいよ、夏 
まぶしい鮮やかな季節 
自宅 
居間の奥の私の部屋 
毎日つけてる 
きれいなピンク色の日記帳から 
コツコツ、って音がした 
そうだった、忘れてた 
今日の事 
書かずに寝ちゃうとこだった 
体調の記録 
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