きみの夢/青の詩人
飾らないきみの生き方に惹かれて
俺は爪弾いた
きみが今どの辺か想像してみる
あの頃 きみが少し見せてくれた未来の
ほんの少し手前の堤防を俺は
両手でバランスとりながら
なんとか歩んでいます
このまま平行線にもなれずに
ねじれてしまう夢ものがたりの
少し手前で きみはまだ笑っていて
砂浜 銀のさんご礁 星の降るコテージ
犬とじゃれて笑うきみ 体重を気にするきみ
塩を入れすぎたのはわざとだからと強気なきみ
静かな寝息をたてて眠るきみ
突然 泣きじゃくるきみ
俺の胸に内側をぶつけるきみ
そしてつかれてまた
眠るきみ
未だ見たこともないイメージばかりをかきあつめて
俺はどこへゆこうとしているのだろう
重なり合うことも もうないきみの
小さな肩と目と 夜のまたたきの間で
ぼくらははぐれてしまった
まるで思い出だけをつくるために
出会ったみたいに
それでいいさと
笑いながら 笑えない冗談
抱きしめながら今夜も
きみの夢を見るんです
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