無気力のち君。時々笑顔。/
愛心
いつでも鞄の中に折りたたみ傘
そんなこの季節は
私たちの生気を吸い取って
過ぎているんじゃないか
私たちの吐くため息ひとつ
雨雲にしているんじゃないか
そんな錯覚がマジになりそうなほど
鬱々とした空の重みがのしかかる
だからこそ
尊さと愛しさを
かんじるんだろう
ときたま垣間見える
焦がされそうなほどの
その光が
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