花の合唱団 /服部 剛
 
まことの自分である時は 
背後に透きとおる
あのまなざしが 
黙って微笑を浮かべます 

まことの自分である時は 
色褪せていた日常に 
肩を並べた花々が
次々口を開いてゆきます 

(私達の間にいつも、風ノ人 が立っています) 

私は歌おう 
日々出逢う周囲の花々と 
息を合わせて 
二度と無い 
今日という日の合唱(コーラス)を 




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