ReGreeeen!/ケンディ
た。
「Juliette嬢の小さな右のおてては
風邪を召されて今日は出てこられない
のでしょうか?
それともいずこの男爵の寝室に置き忘れましたか。
サロンの中にあるようでしたら、
ひとりひとりズボンを脱がして探すのに
協力いたしますよ、Justineの姉君殿。」
「Nu-S侯爵殿、わたくしの右手は
魔法使いにより呪いをかけられてしまいました。
右手の中指以外の指はすべて、
馬鹿者には見ることができませぬ。
ごらんのとおり。」
このように棘をはらませた文字列を
Nu-Sに送信しながら、
Juliette嬢は右手
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)