それはさておき君は元気か/
たにがわR
深海に潜るようにと梅雨が来る、それはさておき君は元気か
傘さえも寂しいですよ、と群れる夕、東京タワーがひとり濡れてる
遠くとも月のかたちがつなぐのに、その暗号を雨が閉ざすよ
不意打ちに曇る夕空見ていては君より油断できないのだ、と
もういーかい?振り返らないと決めた雨、足跡強くしゃなりと歩く
シヤラララ夏営業の医者がいて処方箋には歌が書かれた
水銀が今の暑さをさぐりだす、わたしの好きの温度はどうだ?
戻る
編
削
Point
(2)