逆光/ゆうと
 
しなかった。
それはだれもが、じぶんじしんを ひていしていたからだ。






いつしかぼくは、ふるかぶになった。
まわりのやつらは、みんなぼくよりあとにきたやつだ。
ぼくはそのころにはもう、あしのおもりのことなんかわすれて、
そらをみあげることができる、よゆうすらあった。

あした、ここをでてゆこう。

そうおもったひのよる、あたらしくはいってきたやつがいた。


そいつも みんなとおなじように、
あしについたおもりをずるずるとひきずり、したばかりみていた。
しばらくのあいだ、ぼくはほかのやつらと はなしをしていたが、
そいつはいつまでもずっと つっ
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