雑草とスズメと化粧/山崎 風雅
 

 雑草が風を受け 雨に打たれ空に向かって立ちあがる
 スズメ達がまだ知らない国に向かって飛び立った

 僕は大切なはずの時間が分からなくなる

 目指したはずの旅先は いつしか
 僕の想いとは かけ離れて
 戸惑いの日常に埋もれていく

 鮮やかな化粧をした娘さん達を
 正面から見られないような生き方をしたくないから
 バカだと思われても
 歩くことはやめたくないよ



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