千古不易/
月乃助
想いの求める
伸び散らかった
指に
天空がからまる
藤の房に落ちる花穂は
千を満たす薄紫
揺れ惑う光の穿孔
押し分ける風の僣上
万香が芳しく流れる果てに、
空の軌跡は、
漸減(ざんげん)
ぷっつりと
静かに終わっていた
戻る
編
削
Point
(1)