創書日和「あま傘。」/狠志
 
夢の欠片を手にした僕は、

どうすることも出来ずに、

夜空を見上げて、

涙を零してた。


握り潰した、

夢の欠片で、

僕の手から、

涙のように、

血が滴り落ちた。


傘を差した。

涙や血を受けないように。

そっと。

歩き出した。
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