静かなる夕暮れの道・ルオー展にて〜町田探訪記〜 /服部 剛
立原道造・堀辰雄翻訳集」という良い本をみつけ、手にとって数秒後には、買うことに決めました。「蕪村句集」は見当たらないので、レジカウンターで検索してもらうと、店員さんが、これもまた思いがけずに「芭蕉・一茶・蕪村の名句集」という素晴らしいアンソロジーを持って来てくれてしかも「おくの細道」の分かり易い口語訳も載っており、ちゃんと読み直したいと思っていたので、その名句集も買いました。
町田へと向かう電車の中で、蕪村の春の句を読み、穏やかな日の光が射す店先に小さく開いた福寿草の句に、自らの花を咲かせるイメージが思い浮かび、印象に残りました。そして、松尾芭蕉の「おくの細道」の有名な(月日は百代過客に
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