静かなる夕暮れの道・ルオー展にて〜町田探訪記〜 /服部 剛
今日は休みなので、町田の国際版画美術館でやっている「ルオー展」に行きました。近所のバス停から11時前のバスに乗り、藤沢で久しぶりにダイヤモンドビル内にある有隣堂に寄りました。お目当ての本は「蕪村句集」で、昨夜寝る前に遠藤周作のエッセイをベッドのランプの灯りの下で読んでいたら、遠藤周作は寝る前に蕪村の句集を味わって読んだりしていたと、僕の手にした文庫本の中から語りかけられたような気持で、日々の旅路の偶然性(シンクロニシティ)を大事にしたい僕は、今日家の門を出てから「蕪村を読みたい」と心の何処かで思っていました。
有隣堂の岩波文庫の本棚の辺りにないかな、と思い探していると、思いがけず「立原
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