モーニングコールは願うほど遠ざかる/山中 烏流
わたしがたたずむゆりかごは
なにものよりもあたたかく
やわらかいものですから
たとえば
すずめのあしおとが
みみもとでなったとしても
わたしはきづかないことでしょう
あさがくるまでは
ひらがなはうつくしいものです
しかし
そればかりだと
よみにくくてかないません
ちょうど
この、ぶんしょうのように
ゆめのなかでは
わたしにとって
うつくしいものばかりが
こうしんをしています
しかし
そのこうしんは
わたしにとって
みにくいだけのものです
まぶたのおもりをほどいて
いくどとなくあさをむかえても
それら、な
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